ステンレスパネルタンク(溶接組立形)

ステンレスパネルタンク(溶接組立形)

世界で初めてステンレスパネルタンクを開発

森松は1970年に、水槽材質にステンレスを使用し、また構造は力学的に理想的な形である球に着目して、平板に球の一部を組み合せたパネルユニットを自由に組み合せて製作できるステンレスパネルタンクを業界に先駆けて開発しました。小型から超大型タンクまで製作可能で、受水槽、高架水槽をはじめ様々な分野の水槽に使用いただいております。

令和4年版 公共建築工事標準仕様書採用

ステンレスパネルタンクは、平成9年版建設省機械設備工事共通仕様書にステンレス鋼板製一体型タンクとして採用されました。

令和3年度「建築材料・設備機材等品質性能評価事業」評価製品

ステンレスパネルタンクは国土交通大臣官房官庁営繕部監修「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)」に適合する品質・性能が確保されていることを評価されました。

ステンレスパネルタンクの特長

優れた耐震性

軟鋼材の1.5倍、FRPの6倍程度の強度を有するステンレス材を使用し、独自のパネル形状(球体)と、全溶接構造のため、抜群の耐震性を誇り、災害時でも衛生的な水(緊急用水)を確保できます。また、ステンレス材は経年劣化がなく、初期の強度をそのまま維持でき、安心して御利用いただけます。

新耐震基準に適合

森松のステンレスパネルタンクの設計基準を下記に示します。当社のパネルタンクはステンレスのもつ高強度に加え、当社独自のパネル形状及び全溶接構造で、過去の震災時においても抜群の耐震性を示しました。
建築設備の耐震設計に関しては、平成8年版「官庁施設の総合耐震計画基準」が建設大臣官房官庁営繕部より発行されました。当社のパネルタンクは、ここで示された水槽類の耐震ランクを軽くクリアーしております。また給水機能の確保を目的とした措置も示されていますが、この点に関しても当社のパネルタンクは対応可能です。

設計基準

1.構造基準

タンク本体は国土交通省告示(旧1597号)の構造基準に適合しており、
厚生省告示第194号に定められた維持管理を遵守した構造です。

2.耐震設計

建築設備・耐震設計・施工指針(2014年版)及び、官庁施設の総合耐震・対津波計画基準及び同解説(令和3年版)に基づいて設計しています。

モリマツ緊急遮断弁システムの特長

  1. 緊急時に自動的に作動

    制御盤内に感震器を内蔵しています。
    地震時(加速度200gal以上)に感震器が感知すると、バルブに信号を送り確実に閉じます。

  2. 電動バルブで確実に遮断

    用途・設置環境に合わせてボールバルブ、バタフライバルブを採用し、感震器からの信号により確実に水を遮断します。

  3. バックアップ電源で停電時も安心

    制御盤内にあるバックアップ電源で、停電時にも確実に作動します。
    地震の感知はもとより、バルブの作動も通電時と同じように行えます。
    (停電時から5時間まで開閉動作ができます)

  4. 遮断後の復帰作業が簡単

    復帰作業は停電時でも通電時と同様に制御盤から作業できるので、どなたでも容易に行えます。

  5. バルブ以外の機器への操作、信号も発信可能

    外部出力回路を装備しているので、バルブ以外の機器への操作対応も可能です。
    (外部出力端子以降の配線はお客さまの施工となります)

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無限の選択

6種類のパネルユニットを自由に組み合せて(50cmピッチ)、小型から超大型タンク(3000m³)まで製作が可能です。また、多角形、L形、階段形など、設置場所に合わせた設計が可能です。

制作可能寸法

森松のステンレスパネルタンクは6種類のパネルユニットを自由に組み合せ製作します。既成の概念にとらわれないで、多角形、凹形など自由設計が可能です。また、タンク高さは10mまで製作できます。

ノズル取付基準

ノズル取付基準

取出基準寸法表
基準寸法表
サイズ H1 H2 H3 H4 H5
15A 150~中心 110~170 150~350 140~中心 100~180
20A 150~350
25A 155~345 150~中心 100~150
32A 120~170 160~340 110~150
40A 130~170 165~335
50A 130~180 170~330 160~中心 120~140
65A 150 180~320 120~140
80A 190~310 170~中心 130~140
100A 200~300 180~中心 140
125A 170~中心 210~290 190~中心
150A 230~270 210~中心
200A 190~中心 250 230~中心
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優れた衛生性

ステンレスパネルタンクは光を遮断し藻の発生がありません。しかも全溶接構造のため水密性が高く水質保持に優れています。故に、いつまでも衛生的で安全に御利用いただけます。

飲料用として安心してご利用いただけます

耐久性、耐食性に優れたステンレスタンクは外光を完全に遮断できるため、藻の発生がありません。しかも全溶接構造であるため水密性に優れており、衛生的で安心な水を供給することができます。

清掃メンテナンスが容易です

ステンレス鋼の表面は平滑で汚れの不着が極めて少なく、付いてもスポンジ等で簡単に落とすことができます。だから、タンク内外をいつまでも清潔に保てます。また、タンク内部の保守・点検をし易くした2m補強レス仕様にも対応出来ます。

2m補強レス仕様
2m補強レス仕様
マンホールからタンク内部を覗いた写真
マンホールからタンク内部を覗いた写真

環境にやさしいリサイクル素材です

ステンレスパネルタンクは、スクラップにされても廃棄物にならず、回収された素材と同種のステンレス材へと、また、ステンレス製タンクへと100%リサイクルされ生まれかわります。

※日本ステンレスタンク工業会加盟のステンレスパネルタンクには、リサイクルシールが貼られています。

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優れた品質と耐久性

パネルユニットは、バルジ成型プレス(液圧プレス)でつくられるため非常に高精度です。また溶接はJISステンレス溶接資格者が、TIG溶接にて行います。組立は、厳格な品質管理のもと行いますので、工場組立・現場組立とも品質は均一の仕上りになります。

高品質を支える技術スタッフと万全の設備

モリマツには、高度な溶接技術を持つ有資格者が多くいます。
パネルユニットは、バルジ成型プレス(液圧プレス)で作られるため非常に高精度で、組立は、厳格な品質管理のもと行いますので工場組立・現場組立とも品質は均一の仕上りとなります。

WES溶接技術者 14名
JISステンレス溶接士 223名
JISアーク溶接士 18名
特別ボイラー溶接士 6名
普通ボイラー溶接士 33名
半自動溶接士 11名
ガス溶接作業主任者 12名
X線作業主任者 15名
非破壊検査浸透深傷検査 17名
非破壊検査放射線検査 4名
3,000トンバルジプレス
3,000トンバルジプレス
1,600トンバルジプレス
1,600トンバルジプレス

新世代のパネルタンク

森松は、1970年に安全で清潔、かつ丈夫で長持ちするSUS304製のステンレスパネルタンクの開発に成功しました。しかしながら、飲料水用水槽では水槽の設置条件や滅菌用に投入されている塩素量によって、水槽の気相部と呼ばれる空気層部にのみ発錆する事故が発生しました。そこで1977年に、より耐食性の高いスーパーフェライト系ステンレス鋼を使用したSUS444製パネルタンクを開発。 更に年々悪化する水質条件に対応するため、1987年に耐海水用ステンレス鋼を使用したSUS329J4Lパネルタンクを開発しました。飲料用水槽では、水質、設置場所等の諸条件を考慮し、大都市部など極めて塩素含有量が高く水質条件の悪い地域で使用するSUS329J4L製パネルタンク(図A)と、比較的水質条件の良い地域で使用するSUS444製パネルタンク(図B)を使い分けております。

ライフサイクルコストに優れた製品です

優れた耐久性と安定した品質はもちろんのこと、ステンレスは経年劣化がない材質であるため、製品の長寿命を求められる時代のニーズにマッチした製品です。また、他の材質やボルト組構造とくらべると、ランニングコストに優れています。

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