貯湯槽

SUS444製貯湯槽

応力腐食割れ(SCC)を完璧にクリア

MORIMATSUは1978年に業界に先駆け、応力腐食割れ(SCC)を完全に克服したSUS444製貯湯槽の製品化に成功し、以来32,000缶を越える納入実績があります。
SUS444製貯湯槽は電気防食の施工が不要なため、イニシャルコストばかりでなくランニングコストの面でも他の材料の貯湯槽と比較して遙に経済的です。

応力腐食割れ(Stress Corrosion Cracking)とは

応力腐食割れが発生する条件

材料…SUS304、316などのオーステナイト系ステンレス鋼
応力…加工残留引張応力
環境…CI⁻イオンを含む50℃~100℃の温水環境

応力腐食割れが発生する条件

応力腐食割れは塩化物水溶液を含む高温の水溶液中で起こりやすく、割れの特徴は主応力方向に直角に発生します。また応力腐食割れは、上記の条件のとき発生します。従って、貯湯槽等の温水環境で使用するステンレス材料は、フェライト系のSUS444が最適です。

平成28年度 公共建築工事標準仕様書採用

SUS444製貯湯槽は、当社の納入実績が認められ平成5年度建設省機械設備工事共通仕様書に採用されました。

各種貯湯槽の比較

材質 長所 短所
SUS444 SCC発生がなく、各種腐食にも強い。寿命は半永久的。 高度な加工技術が要求される。
SS400
樹脂コーティング
製作が容易。
安価(電気防食を施工しない場合)。
錆易く、赤水の発生がある。電気防食を施した場合でも短期間の定期補修が必要。
SUS304 製作が容易。 SCCの発生(決定的な対策法がない)。
電気防食必要(高価)。
SUS444、SUS316Lに比し耐食性に劣る。
SUS304L
クラッド鋼
SCCが発生しても、即缶外に洩水しない。 SCCの発生。腐食発生後の腐食速度が極めて速く、腐食箇所の発見および完全補修が困難。電気防食必要(高価)。
SUS444クラッド鋼 SCC発生がない、大容量、高圧タンクに対応可能。 高度な加工技術が必要、コスト高い。